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青酸カリ紛失の会社。防犯対策は十分だった??

青酸カリが紛失している会社では、どんな防犯対策をしていたのでしょうか?
どうすれば防げたのでしょうか?


●<青酸カリ>那須塩原の会社で紛失発覚から1週間 2500人分致死量どこに

那須塩原市のメッキ加工会社「田中鍍金(めっき)工業」から致死量約2500人分のシアン化カリウム(青酸カリ)がなくなった事件は、2日の発覚から1週間以上が経過した。捜査する那須塩原署によると、10日夜現在も、見つかっていない。同社は「紛失や在庫台帳の書き忘れはない」とする。一方、県警は窃盗容疑のほか、同社の管理に問題がなかったか、慎重に捜査している。

 ◆数え間違いは?

 発覚当時に会見した社長(61)の説明によると、メーカーを通じて20本間違いなく納入したことも確認したという。使用日、本数などを記載する台帳を確認しても、どうしても1本足りない。数え間違いはなさそうだ。

 ◆保管の方法は?

 シアン化カリウムは他の3種類の薬物と共に1階の薬品庫で保管。薬品庫は出入り口に鍵があり、その鍵は2階事務室の机の引き出しに置いていたという。

 扱う際は、2人で持ち出す決まりにしていた。1人が持ち出し、もう1人が台帳に使用量を記載することにしているという。社長は「日中はほとんど事務所に事務員がおり、終業以降は機械警備もしている。鍵を持ち出すのは難しい」と話している。

 ◆金銭的価値は?

 県内では昨年1月にも日光市の古河電工日光事業所からシアン化金カリウム1100グラム(約280万円相当)が紛失する事件があった。事件は転売目的で盗んだ元従業員が窃盗容疑で逮捕され、解決した。だが、今回のシアン化カリウムは金銭的価値が低い。

 これまで外部で使われた形跡はなく、工場内でも他に物色された様子など事件をにおわせるものがないという。

 県警の捜査幹部は「今のところ、盗まれた痕跡もない」と、ミステリーに首をかしげている。
(毎日新聞 2月11日(土)より配信)


防犯対策としては、

・薬品庫に保管、鍵を事務所の引き出しに保管

・持ち出しは社内ルールで2名体制

・機械警備を実施

ということです。

ここで、問題点として考えられるのは、
・薬品庫の鍵が引き出しに保管されていたということ。つまり、鍵の持ち出しなどは人が自己申告していたので、万が一悪意を持った従業員がいれば、合鍵を作ったり持ち出した本数をごまかすことも可能。

・機械警備システムは導入していたが、入退出管理システムや防犯カメラは設置されていないため、薬品庫のある部屋への出入りは自己申告でしか確認できないこと。

つまり、「悪意を持った人間はいない」ことが前提になっている防犯体制であるということが問題なのです。

別の工場の例にもあったように、残念ながら元従業員による犯罪や、悪意を持った従業員による犯罪、派遣社員による犯罪等というのは現実に色々な場所で起きています。

特に扱うものが劇薬である場合、万が一それを犯罪に使用されたとしたらその企業は取り返しがつかないことになります。
それほどの大きなリスクに関して、鍵をかけておいたから大丈夫。昼間人がいるから大丈夫、というのはやはり問題です。

それではどういう防犯対策が必要でしょうか?
まず、入退出管理システムを導入し、薬品庫への入退出を制限。登録した人だけが出入りできるようにし、自動的に記録を行います。

防犯カメラも設置し、入退出管理システムと連動させ、自動的に人が入室したら録画するようにします。
何か問題が発生した時には、入退出管理システムと防犯カメラの録画映像で確認が取れます。

又、薬品庫の鍵は、キーボックスに保管。鍵の受け渡しも暗証番号で制限し、自動的に記録が取れるようにします。

もちろん退職者が出た場合には登録を抹消する、暗証番号を変更するなどして退職者が入退出したりできないようにします。
そこまで実施しないとこうした劇薬を取り扱うのは問題ありだと思います。

投稿者:総合防犯設備士(2012年2月14日 11:03)

  

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